ダイソーのUSB有線マウスを使って、左手(片手)デバイスを作ってみましたが、これのキーアサイン設定を変更するVialの設定について少し勉強したので、よく使いそうな設定をここにまとめておきます。
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Vial でのデバイス設定変更の方法ですが、
まず、あらかじめPCにデバイス(ここでは USBマウスを改造した片手デバイス)を接続しておいて、正常に動作することを確認します。
そして、 Vial のWebサイトにいき「Start Vial Web」をクリック。
画面中央に表示される Start Vial をクリックして、接続済のデバイスを選択すれば、キーアサインの編集画面になります。
上部のキーイメージの設定変更したいボタンのアイコンをマウスでクリックして、下のアサインしたいキーをクリックすれば、即時に設定変更され、デバイスに反映されます。
設定例1 LEDの発光を消したい
作成した、USBマウスの片手デバイスは、レイヤー毎にLEDの発光色を変えて現在のレイヤーを判別できるようにしていますが、LED発光を消したいという場合もあるかと思います。
LEDの発光は、PCを接続した直後の初期設定は Vial でも変更できず、デフォルト(発行する)のままとなります。
なので、それを簡単に変更できるように(しかもボタンの割り当て数に影響ないように)する方法を紹介します。
※ ボタン操作によりLED発光を変更したら、USBを接続しなおしても保存されます。(OFFにしてUSBを取り外したら、次回接続時はOFFのまま)
Vial では、単にボタンを押すという動作だけでなく、ダブルタップや長押ししたときの動作も設定できます。
これを利用して、デフォルトではレイヤー切り替えのボタンであるサイドボタンの手前のボタン(製作記事中のS2)を長押しすることで、LED消灯、再度長押しでLED点灯とLED点灯のトグル機能(ON/OFF機能)を設定してみます。
まずVial の設定画面の上部にある Tap Dance をクリック。 ここで 32個の設定ができます。(0~31)
0 のタブで、次のような設定をします。
On tap では通常のボタン押しの設定。この場合は元のボタンの設定がレイヤー1への切り替えなので、 Layers の TO(1) を設定。
On hold に長押ししたときの設定をします。
LEDの ON OFF 切り替えを設定するので、下の Backlight タブの中から RGB Toggle を選択します。
Tapping term (ms) には長押しを判断する時間を設定します。私は少し長めの 500ms に設定しました。この設定を変更した場合、右下の Save ボタンを押さないと反映されません。
Tap Dance の設定が完了したら、キーマップで 割り当てたいボタン(今回の場合サイドボタンの2つめ S2)に TD(0) を設定。
これでボタン長押しで LEDの ON/OFF が設定できました。
他のレイヤーでも同様にこのボタンの長押しで LEDの ON/OFF をしたい場合は TD(1) ~ TS(3) にも同様の設定をしてレイヤー毎にボタンに設定すればよいです。
設定例2 Windowsのアプリを起動したい
アプリの起動は、Vialの設定だけではできず、Windows側の設定も必要です。
まず、Windows側でショートカットを作成します。
Windows11でのショートカットの作成方法は下記を参照してください。ポイントは、「すべてのアプリ」 の一覧で検索をしてしまってはショートカットが作れないということです。「すべてのアプリ」のアプリの一覧はスクロールしてアプリを探してください。
ショートカットをデスクトップ等に作成したら、右クリックしてプロパティを選択します。
プロパティのウインドウで、「ショートカット」タブの「ショートカットキー」のところをクリックして、割り当てたいキーを押します。
Ctrl + Alt は固定です。 例えば A キーを押しただけで、Ctrl + Alt + A が設定されます。
ショートカットキーの設定を削除したい場合は、ここをクリックして EDL キーを押します。
OKをクリックして、設定できたらキーボードで Ctrl + Alt + A を押してアプリが起動するか動作確認しておきます。
そして、Vial対応のファームウエアを入れたデバイスを接続して、Vial の設定をします。
例として、片手デバイス化した ダイソーUSB無線マウスの中央のボタン( C2) に Ctrl + Alt + A に設定します。
Vial の編集画面で、(下側の) Quantum タブをクリック。
Quantum では Ctrl や Shift などと君合わせてキーを押す操作を設定できます。
Ctrl + Alt + を設定するには、 LCA(kc) を選択します。
LCA は Left Ctrl + Alt の略です。
これをキーマップに設定すると、 LCA の下が空白のアイコンになります。
この空白のところをクリックすると、さらに任意のキーを割り当てられますので、下のキーボードレイアウトの A をクリックして設定します。
これで、ボタンに Ctrl + Alt + A が登録できたので、動作確認してみましょう。
ショートカットキーを設定したアプリが起動されると思います。
Quantum の他のキーの説明は、下記ページの 「モディファイアキーと組み合わせたキーを設定する」が参考になります。
salicylic-acid3.hatenablog.com
Quantum では、短押しで通常のキー、長押しで CtrlやShiftなどの組み合わせキーとなる設定もできるので、Tap Dance の長押しキー設定と組み合わせて2つのボタンを長押ししてアプリを起動するような設定にすれば、通常押し(短押し)で使えるボタンの数を減らさずにアプリ起動の設定を追加することもできますね。